NEWS ARCHIVES : 2014年2月

2014.2.28

「写真と絵画のシンクロニシティ」 @Bunkamura Gallery(永瀬武志)

140305

「新しい温かな光」2013-14 アクリル,綿布張りパネル 27.3×22.0cm

2014年3月5日(水)-3月16日(日) 10:00-19:30 ※入場無料、会期中無休

Bunkamura Gallery
150-8507 渋谷区道玄坂 2-24-1 Bunkamura1F メインロビーフロア
会期中無休 10:00-19:30 入場無料 http://www.bunkamura.co.jp
Tel 03-3477-9174 Fax 03-3477-9178 Mail gallery@bunkamura.co.jp

本展は、卓越したリアリズム表現でありながら、異なるコンセプトで活動している三名の作家の作品を展開します。
異なる視点と目的を持ちながら、共通しているのは写真的リアリティーを保ちながらも絵画でしかありない密 度と質感を持ち合わせています。

ある瞬間の背景に漂う物語性と写真的な図像を維持し、純度と精度の高い状態で の絵画的感覚を頼りに、様々な工夫を画面に落とし込み、 偶然と必然の「シンクロニシティ=共時性」を思わせる 暗示的で不思議な感覚を見る者に与えます。

自身が花魁や古典落語の登場人物などに扮し、その役になりきった姿から言葉やイメージを拡げる小池真奈美。
彼女は、江戸情緒が色濃く残っていた明治の風情と「粋」という言葉がふさわしい画面構成を作ると同時に、自身 の変身願望を満たしています。
筆でなくスポンジで描写するのは、ピントのぼやけたタッチがおぼろげに結ばれた 像と近いからであり、化粧を施す感覚と同じだと語っています。

また、透明感のある繊細な描写で、女性の顔や花の作品を発表してきた永瀬武志。
対象物は、自身と関係が深い 人物や美しいもの。写真を撮り、作品化していくプロセスには自分、そしてモデルの視点も介入し、情緒的かつ個 人史的な想いが画面に入り込んでいます。
彼の作品と対峙した時に起こる感情は、実際にその人物に会った時の戸 惑いや感動に近く、この反応は意図的に生み出されているものでは無く、あくまで客観的な設計図でしかありません。

そして、日常の中の「ありきたりな風景」を絵画として提示し続けている平久弥。
彼は、モチーフとする場所を 撮影した写真をプロジェクターでキャンバス上に投影し、精緻な技で画像をなぞって抑制的な画面へと仕上げる フォト・リアリズムの手法で制作しています。写実を極めた描写は、写真と絵画、どちらに近いわけでも遠いわけ でもない、カテゴライズしがたい独自の世界観を構築しています。
現代を背景に生まれた被写体は、作家の眼と技術により想像を超えた臨場感ある世界を創り、鑑賞力、想像力を 掻き立てます。相対しながらも空間の中で共存する、三人のリアルをお楽しみ下さい。

【参加アーティスト】平 久弥 小池真奈美 永瀬武志