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2012年1月24日[火]−2月18日[土]
林範親 "re: episode"
@YOKOI FINE ART


「安全第一」 1990 米マツ、古材 150x300x150cm photo by Satoshi Nagare



林範親(1948年千葉県生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科修了)は、何気ない日常の風景を木材でリアルに表現し組み合わせ、いつかどこかで見たよう な気がする懐かしい風景の記憶を我々の心にもたらします。自身の心象風景を刻み込んだ林の作品は以前より高く評価され、制作の拠点である東北地方を中心に 様々なパブリックコレクションに収蔵されています。

天井からぶらさがる裸の電球、無造作に道具が置かれた工事現場、佇むバス停これら林の作品に使われているのは、ささくれた木肌を持つ廃材です。廃材の荒々 しさが加工される事無く意図的に取り込まれている部分と、職人的気質及び精緻な技術が遺憾無く発揮されたと分かる部分が共存するこれらの作品から、林の木 という素材へのアンビバレントな接し方を読み取る事ができます。

木質化した疑似生活空間はモノの集積で構成されており、そこに人の姿を認める事はできませんが、それは空間の全てではなく一部だけが切り取られ表現されて いる事でそれ以外の部分について想像せずにはいられない事と同じように、その空間にいた人が残した温もりや気配を感じ取らずにはいられません。

今回は無造作に機材が置かれた工事現場を表現した大作「安全第一」を含め4点の作品を展示いたします。
林が作り出す木と化した記憶の集積を、この機会に是非ご高覧ください。



「安全第一」(部分) 1990 木 150x300x150cm



「コレクターズチェア」 2003 80×152×115cm マツ、古材、他