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前原冬樹「一刻 1998-2012」
2012年4月7日(土)-5月5日(土)

「一刻」 2012 朴・油彩 h30 x w7 x d11 cm




前原冬樹(1962年東京都生まれ、東京藝術大学油画専攻卒業)は、一本の木から本物と見紛うばかりの作品を彫り出す木彫作家です。その作品は東京藝術大学やおぶせミュージアム・中島千波館、海外のプライベートコレクションなどに収蔵されています。
また、近く開催されるアートフェア東京2012の特別企画「シャッフルII」にも作品が展示される予定です。

どこから見てもノミでありトランプであるそれは、たった一本の木から、全く接がれることなく制作されています。その制作スタイルは狂気的な超絶技巧、一木造りにこだわるために年間数点しか完成しないのです。

トランプのダイヤは「貨幣」を意味し、「ダイヤの2」を選んだのは前原流のアートに対するメッセージです。「美術とは本物であれば後世に残る。作ったのは誰かなんて問題ではない、作品が伝えていくだろう」と前原は常に言います。
完璧で写実的な表現だけではなく、魂と人生をかけた前原の彫刻はまさしく“一刻”なのです。 

本展では、初めて展覧会の開催された1998年以降に制作されたものの中から厳選した作品と未発表の新作を展示いたします。 古びたノミや皿の上の梅干しといった簡素な日常のモノや情景。それらは郷愁とつつましい美を、我々の心にもたらします。
繊細な造りのため普段は実物を見ることが難しい作品もございますので、この機会に是非ご高覧ください。

「一刻」 2012  檜・油彩 H:66.2xW:7.7xD7cm