風紀とは？
キャバクラにおける風紀とは、キャバ嬢と同じお店で働くボーイが恋愛関係になることを意味します。
- ボーイや黒服がキャバ嬢と付き合う
- 店長とキャバ嬢が恋愛関係になる
風紀には、この2つのパターンが考えられますが、どちらも水商売の世界ではタブーとされる行為です。
何故なら、キャバクラというのは、お客様に対してキャバ嬢との疑似恋愛のひと時を提供する空間だからです。
キャバ嬢がボーイと恋愛関係になってしまえば、お互いにお客様への接客に集中できないことはもちろん、人間関係などでトラブルに発展しやすくなります。
また、風紀をしてしまったキャバ嬢がお店の売れっ子キャストであった場合、お客様に風紀の事実がバレてしまった時点でお店の売上に大きな影響を及ぼしてしまうことがあります。
そして、後述しますが、風紀には他にも様々なリスクやトラブルがつきまとうため、安易に手を出さない様に気を付けましょう。
キャバ嬢が風紀をしてしまう理由とは？
「実際にキャバ嬢とボーイが風紀をしてしまうのってどういった理由から？」
「私は大丈夫だと思うけど、どんなことがきっかけで風紀に繋がっていくの？」
キャバ嬢が風紀をしてしまうのは、主に以下の3つのきっかけや理由からです。
それぞれについて見ていきましょう。
寂しい気持ちを埋めてくれるから
キャバクラで働く女性の中には、日々のお客様とのやり取りの中で自分を演じているキャバ嬢も多いもの。
しかし、ふとした瞬間にそんな自分に対して疑問を抱きメンタルを壊してしまうこともありますが、そっとボーイが寄り添ってくれることもあります。
精神的につらい時に寂しい気持ちを埋めてくれる人がいれば、ダメだと分かっていても魅力的に感じてしまいますし、こうしたことをきっかけに風紀に発展してしまうことがあります。
よく顔を合わせるから
キャバクラには多くのお客様が遊びに来ますが、日常的に最も多く顔を合わせるのがボーイです。
- バックヤードでちょっとした世間話をする
- 担当のボーイに仕事の愚痴を聞いてもらう
- 営業時間終了後に一緒に食事に行く
- プライベートでの悩みを聞いてもらったり相談に乗ってもらう
キャバ嬢とボーイはこうした形で関わる機会が多く、顔を合わせる内に自然と気になる存在から恋愛対象に発展するケースはよくあります。
わがままを聞いてくれるから
ボーイは、キャバ嬢が売上を作ってくれないと自分自身の給料も上がらないため、キャバ嬢に対しては基本的に優しく接します。
そんなボーイ達に対して、
「わがままを聞いてくれる優しい人！」
「私のことをお姫様扱いしてくれて嬉しい！」
と勘違いしてしまう女性もいて、風紀に発展することも。
しかし、これはいわゆる「色恋管理」であり、ボーイがキャバ嬢に優しく接することでモチベーションアップに繋げる手法のひとつです。
ボーイにとっても風紀は様々なリスクが伴うため、安易にキャバ嬢を恋愛対象として見ることはありません。
キャバ嬢が風紀をしない方が良い理由
キャバ嬢にとって、風紀は様々なリスクやトラブルがつきまいといます。
「憧れのボーイと恋愛関係になれたら…」
「ダメだと分かっているけど、バレなきゃ大丈夫じゃないの？」
と安易に考えてしまうことは危険です。
風紀によって起きるリスクやトラブルの代表例は、以下の3つが挙げられます。
罰金がある
風紀は、キャバクラでは御法度とされている行為で、万が一発覚した場合には罰金を徴収されることがほとんどです。
この際の相場は、50〜100万円程度とかなりの高額となり、せっかく稼いだお金が風紀によって無駄になってしまいます。
この高額な罰金を払えないことで破局に追い込まれるカップルも多く、せっかくの甘い恋人関係が一瞬で壊れてしまうことも珍しくありません。
将来が見えにくい
キャバ嬢とボーイは一緒に過ごす時間も多いことから恋愛対象として錯覚しやすいですが、ナイトワークに身を置く内は将来的なビジョンを描きにくいものです。
風紀に手を出してしまうボーイは、その場の恋愛が楽しければ良い、目の前の女性との関係を楽しみたいといった考えを持つ男性が多いため、将来性がなく自分自身が苦労する可能性もあります。
一方で、高級店やしっかりとしたお店で働くボーイであれば将来性もあり簡単に風紀に手を出すことはないものの、水商売という世界で長年働き続けることは想像以上にハードです。
そのため、結婚を考えたい、子どもを育てたいといった人生の節目においてしっかりとしたライフプランを描けない場合もあります。
お店を辞めなくてはいけない場合がある
キャバクラ側に風紀がバレてしまった場合には、基本的にはキャバ嬢かボーイのどちらかが退店することとなり、ここでもトラブルが起きることになります。
特に、自分自身がお店の看板キャバ嬢として活躍していた場合には、想像以上のスピードで風紀に関する噂が広がってしまいます。
仮に他のキャバクラで心機一転頑張ろうと思っても、お客様や他店の耳に入れば拒絶されてしまう可能性もあり、エリア全体で居づらくなってしまうことも考えられます。
また、キャバ嬢とボーイのどちらかがお店を辞めてしまった場合でも、次の仕事やお店を見つけるまでの収入源が断たれてしまうため、生活に困ってしまうこともあります。
