水商売の売り掛け(ツケ)とは
「ツケ」とは売り掛けともいい、キャバクラでの飲食代金などをその場で支払わず、後日まとめて支払うことでです。
昔のドラマなどで「女将さん、ツケといて!」なんて言いながら、お客様が爪楊枝を加えて去っていくシーンを見かけたことはないでしょうか。
ツケには、誓約書もサインもなく、あくまでも信頼関係が根拠となっていることがほとんどです。
要するに口約束のような曖昧なものです。
今の時代、一般の飲食店でツケを可としているところはほとんど無いと言って良いでしょう。
お店にはメリットがないどころかデメリットでしかありませんし、現金がなかったとしても、「カードや電子マネーで払えるでしょ?」と言われたら、言い返す術はありませんもんね(笑)
そんな曖昧であやふやなツケ制度ですが、実は水商売の世界ではいまだ健在であり、今日今の瞬間もツケが発生しているのは間違いありません!
今回は、キャバクラでも「ツケ」というものが存在するのかどうか、ということについてお話ししていきますね。
キャバクラで売り掛け(ツケ)制度が採用されることは無い
キャバクラでもツケの制度があるのかということですが、キャバクラでツケ制度が採用されているお店はほとんどゼロに近いと思います。
ホストクラブや高級クラブではいまだに売掛制度は存在しているところが多いです。
ですが、キャバクラでは明朗会計を謳っていますし、基本的には排除されているんです。
そもそもキャバクラが生まれたのは、「クラブのような飲むところが欲しいけど、会計があやふやでよくわからないお店で飲みたくない」という要望があったからでした。
あらかじめメニューがはっきり見えるキャバクラが出来たことで、会計を気にしない社長や芸能人など飛び抜けた収入の人以外でも楽しめるようになりました。
ただし、キャバクラで売掛制度を採用しているお店が100%無いという訳ではありません。
時と場合によっては、ツケておくということもあり得ます。
どうしてそうするのかというと、より多くの売上を上げたいからなんですよね。
今現在は支払い出来ない状態ではあっても、後日であればもっとたくさんの金額で精算してもらえるとあればチャンスだと考えます。
しかしながら、ツケを受ける側にはリスクがありますよね。
よく「飛ぶ」と言われたりしますが、お客様が姿を消してしまって代金が回収出来ないケースも無くはありません。
キャバクラでお客さんが支払わなかった飲み代はどうなるのか
それは、担当のキャストが肩代わりすることになります。
ホストクラブや高級クラブでは当たり前にあるとは言えど、やっぱりブラックですよね~!
代金の回収をお店側ではなく、キャバ嬢一人に負わせるということですので、売り掛けOKのキャバクラはブラックだと言えます。
「そんなの無視すればいいんじゃ?」と思うかもしれませんが、そのキャストのお給料から天引きされますので、逃げることはできません…。
ツケが当たり前に行われているようなキャバクラはブラック率が高いと思われますので、キャバクラの求人を探すときや面接のときにしっかり確認してみてくださいね。